権藤成卿 農本主義思想家

1868年02月28日~1937年07月09日
山門郡山川町生まれ / 対露開戦と日韓合邦を主張、農村自治による特異な「社稷(しゃしょく)」国家論を唱えた。


1900年(明治33年)上京。1902年に黒龍会に入り、文筆活動を展開、内田良平の行動の思想的根拠を与える役割を果たした。1919年(大正8年)「皇民自治本義」を著し、農業本位、農村自治を説き、農村自給運動を行う。その農本主義的反資本主義の思想は橘孝三郎とともに“昭和ファシズム”運動に影響を与えた。青年将校と関係し、1932年(昭和7)っ血盟団事件、5・15事件で逮捕された。(福岡県百科事典・石瀧豊美より)
血盟団はもちろん、5・15事件にも思想的影響を与えた民間学者です。二つの事件の思想的根拠は彼の「社稷(しゃしょく)」という考え方ではないかと推測されます。社とは土地の神のことです。稷は穀物の神のことです。つまり社稷とは農村共同体にあるような神様と祭りを中心とした農本主義、自治主義と解釈してよいでしょう。権藤は『自治民範』で、「君民の共に重んじる所は社稷である」として社稷を最も重視します。新嘗祭など宮中祭祀と村々の祭りとが、共にきちんと行われなければならないわけです。また社稷を根底におきながら「君民一体」を阻害するものは排除しなければならないと論じているのです。四元義隆や池袋正八郎、藤井斉らのエリートが権藤の思想に共鳴していたのは確かです。(文芸春秋の平成22年4月号「昭和史発掘」を再発掘する~原武史明治学院教授より)
J’s Seize Japan – from a tiny room in Tokyo: 権藤成卿 役人の統治に怒り    一人一殺  ⑧

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