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運営:福岡スピリッツプロジェクト(iSEN、ふくおか新遊民倶楽部)

過去記事

人間の最終目的は独立である。下駄の歯入れをしても、紙くずを拾いでも独立したなら紳士として交際しよう。依頼心は自殺以上に罪悪である。野良犬でさえゴミをあさって天寿を保っている。野良犬に劣ってはならぬぞ。親にもらった自己の全能をもって働くことが第一である。人間は大自然の創造物であり、宇宙間の善智善能をもって結晶した最上無比の大宝器である。

ふくおか先人資料館 » 杉山茂丸 全身献体の快人

社会を乱す者

国家の腐敗はいつでも上層から先に腐って下層に及ぼすものである。日本では最下層まで腐り透ったことは一度もない。良き指導者が現れるときは、何時でも国民が立ち上がり国家をより良く回復させる。

学問に使われるな、学問を生かせ

人道は「智者は愚者を導き、強者は弱者を助け、富者は貧者を賑わす」わずかこの3つで足りる。しかし現世界の学問中毒の大勢は全てこれが反対である。

「智者は愚者を欺(あざむ)き、強者は弱者を凌(しの)ぎ、富者は貧者を虐(しいた)げる」

これでは決して永続きするものでないということを早く知った者が人道の自覚者で直ちに勝利者になるのである。

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士魂商才を貫いた石油王

出光佐三は明治十八(一八八五)年、宗像市赤間で藍問屋の次男として生まれた。

神戸高商に進学後、なんと一商店に就職。神戸商高・水島銕也校長の「士魂商才」の教えを胸に商売の基礎を学んだ。しかし実家が倒産、窮地を救おうにも資金はなかったが、佐三の人間性に惚れ込んだ神戸の素封家が巨額の資金を提供。それを元手に同四十四年、門司に創業したのが機械油を扱う出光商会だ。

苦労した商売も軌道にのり大陸や台湾まで事業拡大。昭和十六年「出光三十年の歴史に誤りなし」と「人間尊重、大家族主義、独立自治、黄金の奴隷たるなかれ、生産者から消費者へ」の出光憲法を現している。

昭和二十年、敗戦で資産を失うが、八月十七日には社員に「愚痴をやめ、歴史を見直せ、建設にかかれ」と訓示。復興は苦難続きだったが、GHQから受けた廃油回収作業が認められ、同二十四年石油元売業者の一社となる。海外資本の傘下に入らず出光は独自の道を歩み、その後「日章丸事件」などを乗り越え、出光の名は海外でも有名になった。

しかし順調な自社に、逆に佐三は危機感を抱く。「金は国や社会貢献に大切だが、最善の努力で儲けねばならぬ。金儲け目的の会社はいずれ消える」と諭した。昭和四十一年に世界最大のタンカーを建造した時は、全国から中学生一万五千人を招待、「明日の日本を担う子に大きな夢を抱いてもらいたい」と願った。

佐三のもう一つの顔は美術品コレクター。伝統文化にも造詣が深く、出光美術館初代館長も務めた。そして昭和五十六年三月、九十七歳で天寿を全う。「顧みて、人間尊重の道は正しい日本人の胎動であった」と語ったという。